主導権は思いのまま!?会話という名のポーカーゲームの遊び方
こんにちは。今日もバリバリ営業マンしてましたTackです。
営業という立場上、一日の中で社内外の方と会話をすることが非常に多いです。
交渉や折衝といったシビアな場面や、冗談を言い合っているカジュアルな場面。いろいろあります。
僕は僭越ながら営業成績トップという立場上、コミュニケーションのコツを聞かれることがしばしばあります。いくつか意識的に取っている戦略がありますので、今回はそのうちの1つをご紹介いたします。
「営業で思うように成績が出ない」という方や、「交渉事がいまいち苦手」という方、或は「恋愛の駆け引きが上手くいかない」という方に向けて、ヒントになれば幸いです。
「会話ポーカー」とは?
ポーカーに例えた会話を「会話ポーカー」と僕は勝手に読んでいます。
会話ポーカーでは、「知識・情報=手札のカード」となり、「カードを切る=情報を出す」という構図で考えます。自分のもっている情報が少なかったり、無闇にその情報を次から次へと出していっては、会話の主導権は相手に握られてしまいます。
そうならないためには、戦略が必要になってきます。
「会話ポーカー」の戦略
①手札を増やす
手札のカード1枚1枚は持っている「知識・情報」と書きました。会話に臨む前にどれだけカードを持っていられるか、即ち、情報を集められるか、が勝敗を左右します。
営業であれば、顧客の会社情報、業界の動向、過去に関連会社と取引が無かったかどうか、といった相手に関連づくような情報を調べます。
恋愛であれば、相手の好みや誕生日、趣味など、これまで話してもらった情報から連想して、様々なネタを仕込むというわけです。
実際のポーカーでは手札は5枚ですが、会話ポーカーでは努力次第で無数の手札を持つことができます。ゲームに臨む前に手札を増やせるだけ増やしておきましょう。
相手にとって有益な情報は、強いカードとなりえます。カードの強弱も意識できるとなお良しです。
②ゲームで有利な状態をつくっていく
ここから少し難易度が上がります。
まずダメなパターンから考えてみます。沢山の手札を備えて臨むと、自己承認欲求が邪魔をしてどうしてもそれを片っ端から披露しがちです。相手の手札はそっちのけで、自分のカードを出し切ってしまったとしたら、状況は最悪です。相手からすると、それ以上期待できることがない、という状況です。勝敗の決定権は相手に握られ、あなたに出来ることは、ただ神に祈ることだけでしょう。
そうならないために、「カードを切らない事」を寧ろ意識した方がよいかもしれません。自分よりも相手にカードを切らせ、手の内を先に知ることが、勝利に繋がります。即ち、徹底的に聞き手に回って、相手に喋らせます。その結果、相手の考えやもっている情報を得てから、自分のカードを切ることが出来ます。
どんな知識・情報でも、それを出すタイミングによって有効に働いたり、無効になってしまったりするものです。相手の出方を見てから「カウンター」のように最高のタイミングで情報を伝えましょう。
自分のカードは闇雲に使わないためには、あまり意味の無い「捨てカード」で会話を繋ぐ場合もあります。あるいは、カードを切っているように見せて、実は「相手のカードを読み上げただけ」という小技を使うことも。(ちょっと伝わりにくいのでこの辺りは割愛します…)
つまるところ、あなたの貴重な手札は、相手の手の内が見えた時、ここぞ!というタイミングでカウンターとして使うと良いでしょう。
③ゲーム終了時の理想イメージを持つ
このようにしてゲームを進めていくと、最終的には相手の手札はフルオープン、あなたの手札は無数の隠しカードが残っている、という状況になるでしょう。この終了イメージが大事です。
余力を残した状態でゲームを終えることで、「底が見えない」という印象を残すことが可能です。
相手からすると「なんでも知っている人」「的確に応えてくれる頼れる人」というあなたのブランディングができ上がります。
ここまで持って来れれば、試合は勝ったも同然です。
会話というゲームを楽しもう!
日常生活で出会う様々な会話。
会話の参加者1人が自分のことばかり喋って周囲が退屈している、という場面。
1人がリーダーシップをとって参加者全員を巻き込みながら盛り上げて話をしている場面。
様々な場面で、みんながどんなカードを、どういうタイミングで切っているのか、切らせているのか、をじっと観察してみてください。
恐らく、コミュニケーションが上手な人は無意識的に上手なプレイングをしていると思います。
あえて自身がマイナスになるようなプレイングをして油断させておいて相手に手札を使わせる、であったり、手札をチラリと見せてからサッと戻して様子を見る、とか、実際のポーカーではありえない様々なテクニックの発見もまた楽しみの1つです。
会話は人と人が感情を伴ってリアルタイムに進行する意思疎通の手段です。ストレスを感じたり億劫になってしまったりすることもありますが、そこはゲームとして考えてしまうと、1つ1つの会話が楽しめるかもしれませんよ~