SOLA LABO

女子大生HaloとサラリーマンTackの人生研究

これが現場のリアル!裁量労働制の実態!?

こんにちは。Tackです。

 

ちょくちょく国会やニュースを賑わすキーワード「裁量労働制」。

働き方改革が叫ばれる昨今、その手段の1つとしてこの自由度の高い就労精度が検討される機会が増えてきているように思います。

僕の勤務先も裁量労働制を導入しておりまして、いろいろと思うところがあります。

今回は裁量労働制を導入している企業に就職・転職を考えられている方に向けて、現場レベルのリアルをお届けいたします。

 

#裁量労働制とは?

ググればいろいろと出てきますが、ポイントはここですね↓

労働者は実際の労働時間とは関係なく、労使であらかじめ定めた時間働いたものとみなされる。

[引用] Wikipedia

 「みなし労働時間」というものが会社の規定で定められており、それが例えば8時間だとします。実際に仕事をしたのが10時間であったとしても6時間であったとしても、8時間とみなされる、というものです。

要するに、簡単に言うと「どれだけ働いたとしても8時間で上書きするから好きにしてね!」って感じですかね。

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どんな仕事でも適応できるわけではなく、主にクリエイティブな仕事において認められているようです。(詳しくはググってね)

 

 

実際に感じるデメリット

①事実上のサービス残業は当たり前

デメリットで一番に思い浮かぶのが、まずコレですね。客観的に制度の内容だけを見ただけでも、想像はつくかと思います。

8時間のみなし労働の下で、実際に8時間、あるいはそれ以下で働くことはまず難しいです。余るほどの人手も無いですし、日本人特有の空気感的にも早々に上がるのは簡単ではありません。

また、お客さんの時間もあるので、さっさと終わらせて帰ることも現実的に無いです。

 

②必要な時に必要な人が居なかったりする

裁量労働制では、厳格な出勤時間と退勤時間は有りません。いちおう会社としての営業時間はありますが、出社も退社も各々の個人の裁量・判断になるので、10:00に来る人も居れば、12:00に来る人も居ます。

プロジェクトを進める中で、これはあの人に確認が必要!となったときに、社内を見渡しても人が居ない…ということがけっこうあります。

その場合はslackなどのツールでカバーしますが、出社して居ないとなると対応も強制することも出来ないので、なかなかに難しいところです。

 

③会社のメンバーで飲みにいく機会がほぼ無い

各々がばらばらの時間で働いているので、一斉に仕事を終えて飲みに行く!という文化が根付き辛いと思います。

実際に、うちの会社でも飲み会は年に数回程度。プロジェクトが終わった後に打ち上げに行こう、とか、ちょっと相談したいので上司を誘って飲みへ、というのが非常にやり辛いです。「個」って感じの振る舞いになりがちですね。

とはいえ、逆に人付き合いが面倒な人にはいいかもしれません。

 

実際に感じるメリット

①出勤時間が自由

デメリットでも上げましたが、皆の出社時間がとにかくばらばらです。逆にいうと、「会社に遅刻」という概念が存在しません。これは想像以上にストレスフリーです。他の会社に居たときは、管理職が常に目を光らせていて、出社が遅い、だの、挨拶の声が小さい、だの、あーウザ!ってことが当たり前にありました。今でもそういう会社は多いと思います。

束縛されるのが嫌な僕としては、この「遅刻という概念が無い」というだけで、非常に働きやすい環境となっています。

逆に、きっちり決めてもらったほうがやりやすい、という方も居ると思いますが、その場合も会社としての営業時間が一応は決まっているので、そのタイミングでピタッと出てきて、ピタッと帰る、という風にすればやり辛さは無いかと。徹底してそのような働き方をしている社員も実際に居ます。

 

②休憩が自由

「昼休みは12:00~13:00の1時間」と決まっている会社、多いのではないでしょうか。僕もいくつもの会社で経験してきました。

裁量労働制の今は、それも全くないです。自由に1時間程度休んだり、ちょっと煮詰まったな、と思ったらその時はその時で10~20分適当な休みを入れたり、といった具合です。

デスクにずっと向かっていて眠くなってきたから、ちょっと寝て来る、みたいなこともOKとなっています。

クリエイティブな仕事内容においては、強制的にどこかの時間で区切る、というのはナンセンスだと思うので、これは有り難い環境だと思っています。

 

③研究目的で好きなだけ会社の環境を使える

どれだけ残業しても8時間とみなされて、残業代という概念が基本的に無い裁量労働制ですが、逆に考えると、どれだけ残業していても「無駄に働くな!早く上がれ!」と言われて強制的に帰らされる、かつ、終わらないので自宅に仕事を持ち込む、ということが無いです。

もうちょっとやり込みたいな、という前向きな自分の意思があれば、どれだけでも残業という名の会社の環境を使うことが出来るのです。(いちおうリミットの定時はありますが)

 

これらを踏まえると、あなたの場合はどうでしょう?

自由に働くというライフスタイルを得たい方は適していると思います。逆に、バリバリ働いて、働いた分だけきっちり給料が欲しい、という方には辛いかもしれません。

もし裁量労働制の会社に入る可能性があれば、一度自分のライフスタイルを見つめてみると答えが出るかもしれませんよ~