SOLA LABO

女子大生HaloとサラリーマンTackの人生研究

【脱毒親】親という名の偶像崇拝。その脱却方法とは…

こんにちは。Tackです。

 

最近、毒親という言葉をいろんなところで目にします。

そのたびに、そういえば俺もそうだったなぁと過去を思い出したりします。

毒親の下で苦しんでいる「同志」に向けて、自分の経験と打開策をお話します。少々長くなります。

 

 

”元”4人家族

僕は元々、両親と兄弟1人の計4人家族でした。

が、両親が不仲で、というか母親が一方的に父親に憎悪していて、常に緊張感のある家でした。目に見えた喧嘩もありましたが、それよりも水面下で行われていた母親の従順な味方育成(=子育て)がなかなかに辛いものでした。

父親に話しかけるだけで、「お父さんの”味方”になったんだね」などとねちねち言われ、口を開けば父親への陰湿な愚痴。

物心つく前から、「何回あなたを抱えて電車に飛び込んで死のうと思ったか」というセリフを幾度となく聞かされてきました。(そのたびに、僕を巻き込むのはやめてくれ、と思っていましたw)

酒を飲めば急に泣きだしたり奇声を発したり、急に部屋に怒鳴り込んできたりと、とにかくびくびくして過ごしたのが懐かしいです。

 

10年前に家族を離脱

そんなことで、いろいろとありまして、約10年ほど前に家族に別れを告げました。それ以来、完全に自分の人生を歩んでいます。

親父はリスペクトしているので会いたいところですが、母親が父親と直接連絡を取るのを血眼になってブロックしてくるので、もういいや、と開き直っています。(女運が悪すぎたな、親父よ…)

帰る実家もないし、「家族」という概念も無い。盆や正月も自分で過ごす。それが当たり前になっています。

今となっては、それに対して喜怒哀楽もなく、寧ろ完全に自分の人生を背負って生きているので幸せす。過去に戻りたいなんて1mmも思いません。

 

家を出たころは、「親不孝かな...」とか「元気にしてるかな…」とかいろいろと想いがさくそうして、辛かったです。隙を見つけて何度か親父だけには会いに行きました。

しかし、「絶対に母親とは会わない。自分のこれからの人生を母親の為には使わない」という想いは固く、苦しみながらも時間とともにそのトラウマが心から消えて行くのを待ちました。

毒親に悩んでいる子たちは、「恐怖」や「畏怖」で縛られ、身動きがとれずにいると思います。僕もそうでした。

解決策は「会わない」ということです。

それはすなわち、「家族と別れを告げる」ということを意味します。。

毒親に関する様々な記事を読んでみましたが、やはり「家を出るのがいい」というアドバイスが多く見受けられました。経験者としては納得です。

 

肥大化した「偶像崇拝」を脱却せよ

家の中で営まれる日常。その風景は、第三者から見るとどうってことなかったりします。

しかし本人からすると、親と雑談をしながら夕食をとる、というただそれだけの行為が、内臓を潰されそうなストレスプレッシャーになっていたりするものです。

これは人間固有の能力である偶像崇拝が強く影響していると思います。

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偶像崇拝とは、物理的なモノに信仰心を宿すことを言います。

目の前に居る「親」という人が偶像崇拝の対象となり、どんどんと恐怖の信仰が頭の中で創り上げられていくのです。

 

その景色は、あなたにしか見えていません。

毒親に限って、外面はいいものです。

 

だから人に相談したとしても、なかなか的を得たアドバイスが返って来ず、家に帰れば親が居て、偶像崇拝の念は闇に向かっていく…

しかし、その信仰の対象であるモノ=親が、日常から消えたらどうでしょう。一気に楽になるはずです。

偶像崇拝を解くには、偶像から隔離された環境に身を置けばいいのです。

兎に角、あらゆる手段を考えて、家を出ることです。

そして、連絡も完全に断ち切ります。

家を出たとしても、日常的に電話がかかってくると、その電話機が偶像崇拝の対象となり、電話が鳴るのが恐怖に代わります。

それでは意味がありません。

完全に断ち切るべきです。

僕はそうしました。

 

あなたは一切悪くないという事実

無事に偶像崇拝を断ち切ったとして、それでもトラウマが消えるまでには時間がかかるもの。自責の念に駈られそうになったら、「あなたは一切悪くない」という事実を思い出してください。

元はと言えば、両親が両親の判断によって夜な夜な性行為をすることによって産まれたのが自分です。

お願いしたわけでも強制したわけでもありません。

勝手な都合によって選択の余地無く強制的に産み出されたに過ぎません。

 

そこから成人になるまでの間、毒親毒親なりにあなたを育てたと主張してくるでしょう。

それは「当然のこと」であり「それが感謝に値するかどうかはあなたが決めること」です。

あなたを育てることは民法によって定められている親の義務です。親に「育てないという選択肢」は無いわけです。

一方で、「子は親に感謝をすること」という義務はどこにも存在しません。あなたが感謝したいと思えばすればいいし、したくないと思えばしなければいい。それだけのことなのです。

そして成人すれば、もはや、家を出ようが何をしようが自由なのです。

 

闇雲な信仰を紐解く

それでもいざ家を出るとなると、怒鳴られたり罵られたりして強烈な親ブロックがかかるかもしれません。

「親に感謝の気持ちが無いのか?」

という聞き飽きたセリフをぶつけられたら、

「ありません」

という解答をしても良いのです。あなたが決めることなのですから。

 

打って返しで「親不孝物!」と言われるかもしれません。

しかし冷静になって考えてみてください。

あなたは強制的に生み出されて、法の強制力によって育てられたに過ぎません。

逆に、親は育てる義務が存在することを知っており、かつ、自分の意思で選択的にあなたを産み出したのですから、全く立場が逆です。

あなたは、親のニーズであった「子」として産み出されて、親によって命名された名前を生涯私用することを承服し、元気に育ってきてあげたわけです。

親が子に感謝する、のがそもそも先にあるべきでしょうw

その念が先にあったうえで、「子が親に感謝するかどうか」という選択肢があるだけの話ではないでしょうか。

好き放題やっておいて、「親不孝者!」なんで、恩着せがましいにもほどがありますねw

こうして淡々とそもそも論を考えていくと、偶像崇拝の念も弱まっていきませんか?

いままで、ただ盲目に信仰してきた親という名の人が、そうでもなかったことに気付くでしょう。

 

自分の人生を生きた先にある「選択的家族」

僕にとって、”元”4人家族であったあのコミュニティは、僕の意思とは関係なく、強制的にセッティングされた「運命的家族」です。

僕からすれば、物心の着く前から信仰を刷り込まれた偶像崇拝によって一時的に成立していたに過ぎません。自分の意思で離脱した今こそ幸福なのですから。

 

それに対して、自分が本当に信頼して愛する「最高のパートナー」と契りを交わすことによって生じる家族は「選択的家族」と言えます。

「家族」の成功パターンを経験していない僕としては、そこに憧れる理由は無く、必要もしていませんでした。しかし、Haloとの衝撃的な出会いによって「選択的家族」は存在し得るのだと気づきました。

 

 

毒親の下に育ち、今もなお同じ屋根の下で暮らしている同志たちへ。

偶像崇拝を解き放ち、離脱しましょう。就学や就職などのライフイベントが離脱し易い良いタイミングとなります。

そして、希望を持って自分の人生を生きていけば、必ずや選択的家族に出会えるでしょう。

 

僕のこの経験談が1人でも2人でも後押しになれば幸いです。